小学2年生の「作文」親の悪口がストレート

2022年1月29日土曜日

エピソード 学習 子育て法 小学2年

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 子供の作文

作文
今日の宿題は「作文」。学童で全部やってきたとのことで、「見せて」と言っても断られたので何かあるなぁと思っていました。

「作文」は得意ではなく、いつも何でこんなこと書くかな~?と親がヒヤヒヤする内容です。今回もきっとそういう内容なんだど察し、一応確認しておくことに。
子供の率直な気持ちが書いてあることが多いので、プライバシーの侵害になるんじゃないかと親が自分の良心と葛藤しながら、そーっと覗いて見ました。

作文の内容

作文のテーマは「今日あったこと」を題材に書くことで、子供は「算数の授業」について書いていました。勉強は楽しく、もっと頑張って頭が良くなりたいというようなことをツラツラ書いていましたが、最後に「ぼくのお父さんはバカです。ぼくはお父さんみたいになりたくないので勉強を頑張ります!」と。

ちょっと、考えさせられる・・・。何と言って良いのやら。
これ、ゴボウ父さんがよく「お父さんはバカで苦労しているから、お前は勉強頑張っておけ。」と子供に言っています。

なので、表現がストレートな分、ものすごく親をバカにしているような作文ですが、嘘を書いているわけではないし、子供の正直な気持ちなんでしょう。ある意味父親の気持ちを受け取っている。

どう子供に話して良いかわからず、そーっと作文を閉じました。

寝る前の会話

布団に入り、今日あったことを話す中で「作文どんなこと書いたの?」ともう一度聞いてみました。
「今日あったこと」を書いたと素直に言い、算数の勉強について書いたことを話してくれ、その後「ちょっと失礼なこと書いちゃった。」と。
「何て?」と聞くと「お父さんはバカだからお父さんみたいになりたくない」って。

この1文が失礼な事とは思っているんだと。
母 「失礼な事なら書かない方がいいんじゃないの?」
子供 「ううん。本当のことだから書く。」

これを書くなと言う理由が「親の体裁」だとしたら、何か世間の目を気にして生きる人間に育てるようで嫌な感覚。でも良いことを書いている感覚もしない。
すごく言葉に迷いました。

母 「人を馬鹿にするような内容を書くと、人を馬鹿にしている性格の人だと思われるよ。」
子供 「べつにいいよ。俺、人にどう思われようと気にしない。他人がどう思おうと関係ないよ。」

なんだか、論破された気分。
私は、こういう人間に育てたかった。というか自分がなりたかった。

世間体を気にして親から怒られることが多かった私にとっては、今でも世間体は自縛。
考え方を狭くして自分を苦しめる元凶。

親の覚悟

子供に言われて、自分の覚悟が足りなかったと気付きました。子供に書き直しを勧めたのは、こんなこと書いたら親が恥ずかしいとか親の世間体

母 「先生にもそう思われていいの?評価が下がってもいいの?」
子供 「べつにいいよ。誰に何と思われても。それで嫌われたり相手にされなくなるならそれでもいい。俺には味方がいるから。」
母 「味方って?」
子供 「本。もし仲間はずれにされたり、居場所が無くなっても面白い本があればそれ読んですごすから大丈夫。」
母 「そうなんだ。忘れないでね。ママも味方だから。」
子供 「わかってるって!」

子供が「他人にどう思われても良いから自分の考えを持って生きていく。」というなら、それを大切にしてあげたい。
今回の作文はそのまま提出することにしました。

後日談:父親の感想

提出時は、パパには言わないと子供が言っていたのでとくに伝えていなかったのですが、1週間くらいして子供と父親が勉強の話をしている時に子供が
「この前、学校の作文に"僕のお父さんはバカです。お父さんみたいになりたくないので勉強をがんばります。”って書いた。」と告白。

すぐに父親が言った言葉が
よくやった!えらいぞ。反面教師だからな。
と子供の頭を撫でていました。

思わぬ答えに、この人は幸せな人だなと思った妻でした。

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